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むくみ ― 冬に起こりやすい“体の滞り”とは

「朝起きたら顔がパンパン」「夕方になると足が重い」「靴下の跡がくっきり残る」──
こうした“むくみ”は、冬になると特に多く見られる不調のひとつです。

見た目の問題だけでなく、むくみは体内の血液・リンパの流れが滞っているサインでもあります。
放置すると、冷え・肩こり・だるさ・代謝の低下など、さまざまな不調を引き起こす原因になります。

◆むくみが起こる仕組み

人の体の約60%は水分でできています。
そのうち「血液」「リンパ液」「細胞間液(細胞と細胞のすき間にある水分)」が常に循環しています。

このバランスが崩れ、余分な水分や老廃物が皮下組織に溜まると、「むくみ」として現れます。

冬は、

体の冷えによる血流の低下

運動不足によるリンパの滞り

塩分・水分バランスの乱れ

ホルモンバランスの変化
などが重なり、むくみやすい環境が整ってしまうのです。

◆冬にむくみやすくなる主な原因

1.冷えによる血流低下

寒さで体が冷えると、血管が収縮して血液の流れが悪くなります。
特にふくらはぎの血行が滞ると、静脈の血液やリンパ液が心臓に戻りにくくなり、足元に水分が溜まります。

「冬は足が重だるい」「夕方になるとブーツがきつい」という人は、この循環不良が原因のことが多いです。

2.運動不足

冬は寒さで活動量が減り、筋肉を動かす機会が少なくなります。
筋肉はポンプのように血液を心臓に送り返す役割を持っており、特にふくらはぎの筋肉(第二の心臓とも呼ばれる)は重要です。
動かない生活が続くと、このポンプ機能が低下し、下半身に水分が溜まりやすくなります。

3.塩分の摂りすぎ

冬は鍋料理・おでん・スープなど、塩分の多い食事を摂りがちです。
塩分(ナトリウム)は体に水を溜め込む性質があり、過剰摂取するとむくみの原因になります。
また、アルコールを飲むと体が脱水を起こし、逆に“水分をため込もうとする反応”が起こるため、翌朝の顔のむくみにつながります。

4.ホルモンバランスの変化

女性は月経周期によって体内の水分バランスが変化します。
特に生理前は黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響で体が水分を溜めやすく、むくみやすくなります。
冬の冷えやストレスが加わると、この傾向がさらに強まります。

5.長時間同じ姿勢

デスクワークや立ち仕事など、同じ姿勢で長時間過ごすと、重力によって下半身に水分が溜まります。
冬は体を動かしにくい服装をしていることも多く、これがリンパの流れを妨げる原因になります。

◆むくみを放置するとどうなる?

代謝の低下(老廃物が排出されず、太りやすくなる)

冷えの悪化(血行がさらに悪くなる)

疲労感・だるさ(細胞への酸素供給が滞る)

肌のくすみ(老廃物の蓄積)

つまり、「むくみ」は単なる美容上の問題ではなく、体の巡り全体に関わる重要なサインなのです。

◆冬のむくみを防ぐ・改善する方法

1.体を温める

温めることは最大の“巡りケア”。
冷えた体を温めることで血管が拡張し、リンパの流れがスムーズになります。

おすすめの温活ポイント:

毎日の入浴(38?40℃で15分ほど)

足湯・手湯

腹巻き・レッグウォーマーで「下半身の温め」

ショウガ・ねぎ・根菜類などの温め食材を摂る

「冷たい飲み物」は腸を冷やすため、冬は常温?温かい飲み物を意識しましょう。

2.軽い運動・ストレッチ

ふくらはぎを動かす運動が最も効果的です。
ウォーキングや階段の上り下りをするだけでも、筋肉がポンプの役割を果たします。

また、仕事中でもできる簡単な運動があります。

椅子に座ったまま、つま先を上げ下げ(10回×3セット)

かかとの上げ下げ(10回×3セット)

足首を回すストレッチ

血流を促進し、下半身の滞りを防ぎます。

3.マッサージ・リンパケア

むくみを解消するには「溜まった水分を流す」ことが重要です。
入浴後や寝る前に、オイルやクリームを使ってリンパマッサージを行うと効果的です。

簡単な流れ:

足首からふくらはぎ → 膝裏へ(リンパ節がある)

膝裏 → 太もも → 鼠径部(太ももの付け根)へ

両手で軽くさすり上げるように(強く押さない)

温かい手でゆっくり流すだけでも、翌朝の足の軽さが変わります。

4.塩分と水分のバランスを整える

「塩分の摂りすぎ」はむくみを悪化させますが、
逆に「水分不足」も体が水を溜め込む原因になります。

常温の水や白湯をこまめに飲み、体内の循環をサポートしましょう。
また、カリウムを含む食品(バナナ、ほうれん草、アボカド、海藻など)は、体内の余分なナトリウムを排出してくれます。

5.睡眠とストレスケア

寝不足やストレスはホルモンバランスを乱し、むくみを悪化させます。
特に副腎から分泌されるストレスホルモン「コルチゾール」は水分代謝を狂わせます。
十分な睡眠と、リラックスできる時間を意識的に作ることも大切です。

◆即効ケア:朝のむくみ解消法

起きたらコップ1杯の白湯を飲む

顔のむくみには「冷タオル→温タオル」で交互温冷

足のむくみには「つま先立ち10回+足首回し」

朝食にカリウム食材をプラス(例:みそ汁+バナナ)

朝の5分ケアで1日の血流が変わります。

◆まとめ

冬のむくみは、

冷え

運動不足

塩分過多

水分不足

ホルモン・ストレス

といった要素が絡み合って起こる「体の循環の滞り」です。

改善のカギは、“温める・動かす・流す”の3ステップ。
入浴や温活、軽い運動、リンパケアを続けることで、体内の巡りが整い、自然とむくみにくい体質に変わっていきます。

むくみが取れると、体が軽くなるだけでなく、冷えや疲労、肌のくすみも改善します。
つまり、「むくみケア=血流ケア=健康ケア」なのです。